本日付の建設通信新聞に記事が掲載されました。
動画を見るだけで運転技術アップ
自動車運転の通信教育事業を展開するネイキッドコーポレーション(神戸市 山下裕隆社長)が提供する「山下式理論運転」が社員向け研修ツールとして注目を集めている 動画を見るだけで運転技術が飛躍的に高まることが最大の特徴だ
「車をどのように動くのか」といった原理・原則を解説する 曖昧な感覚だけに頼っていた従業員教育とは全く異なる内容で 運転教育分野では初めてという
2024年問題や若者の車離れ 外国人労働者の増加などを背景に建設企業からの問い合わせも増えている。
同社は08年から15年以上にわたり、動画視聴という完全非対面によるeラーニングでの運転指導を手掛けてきた。
東証プライム上場企業など50社の社員教育で採用された実績を持つ。
導入企業からは、接触事故が7割以上減ったなど反響は上々という。
動画は「幅寄せ編」「車庫入れ編」など接触事故が多く、苦手意識が強い場面を想定している。
車の接触(事故)が減らない理由は、運転技術や運動神経など人によって異なる曖昧な感覚だけに頼った運転をしているかだという。
このため、動画では運転感覚を養うカリキュラムではなく、「車がどうのように動くのか」に視点を置いた。
実車練習も必要ない。挙動は全ての車に共通するため、通勤や営業で乗る軽自動車から、仕事で使う大型トラックまで大きさや形状は選ばない。
山下社長は「理論通りにしか車は動かないので、タイヤが付いていれば要領は同じ」と汎用(はんよう)性もアピールする。
企業や法人が興味を示す背景にあるのが、24年問題という。
限られた勤務時間で効率よく本来業務をこなさなければならない中で、企業はまとまった時間を研修に充てることが難しくなった。
一方、動画は1本当たり10-15分程度で完結するため、ちょっとした隙間時間で学習できる。
サブスクリプション契約で、価格は社用車1台につき月1000-1500程度。
現在60本程度配信中で、毎月追加されている。
損保ジャパン徳島で研修会
大手損害保険会社の損保ジャパン四国徳島支店も同サービスに関心を持つ企業の一つ。
9月には、支店全従業員が実演指導を受けた。
当日は鳴門市役所からも地域交通担当職員が参加するなど関心の高さが伺えた。
幅寄せや車庫入れでは、後輪の中心線(軸)を意識するなどアドバイスを受けた。
徳島支店で教育役を務める喜田一弘主査は「免許を持っていることイコール運転できるではない公共交通機関が発達している都市部から車社会の地方に移動した人ほど顕著になり、それが理由で離職するケースもある」という。